一筋の糸を。



姪の夢を見た。

私は輝く才能を持った子だと思っている。

 

夢の中の姪は、やはり、何も変わらない無表情でうつむいている。

私は話しかける。

彼女は視線を上げない。

口を動かすこともない。

私への感情そのものが察知できない。

 

姪の父親に個人的な感情と言葉をぶつけようとしたが、

彼は私から逃げた。

我が子に愛情を注がない限り、私は謝らない。

そう言えないまま、私は彼の背中が消えるまで見逃すことはない。

 

 

目が覚めて思った。

 

もう彼女のことは諦めた。

私は彼女のためには死ねなかった。

 

そう思っていたが、まだ私には変わらず彼女への期待と愛情が、

我ら家族には怒りと悔しさが残っている。

衰えてはいなかった。

 

 

どうすれば姪が陽の光を浴びれるか。

それは神様がお決めになることでしかないが、

昨今の自分の言動を鑑みれば、静か、謙虚を忘れている。

あの頃の様に、孤独にも衰弱にも耐えた自分の芯を思い出そう。

何があるか分からない将来に進むには。

 

 

2022-09-30

若者の将来と才能を親が潰してはならぬ。

 

※写真は私が育てたバラ。

祖父母の法要で家族が集まった。

姪は来なかった。

私が大変な時期に突入し、私のみが疲労で心身共に倒れそうだった時。

しかし、不思議なことがあった。

彼は一体誰だったのか。私を立ち上がらせてくれた。

清いものを信じろと道を照らしてくれた一瞬のことだった。